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α(アルファ)世代とは?Z世代との違いや5つの特徴を徹底解説

α(アルファ)世代とは?

「α(アルファ)世代って何?どういう世代?」
「α(アルファ)世代の特徴は?」

というように、最近聞くようになった、α(アルファ)世代について知りたいという方も多いと思います。

そこでこの記事では、α世代の概要や5つの特徴、これまでの世代との違いを紹介しています。

また、α世代へのマーケティングのコツもまとめているので、ぜひ参考にしてください。

α(アルファ)世代とは?

α世代とは
α(アルファ)世代 2010年~2020年中盤に生まれたor生まれる世代。2022年現在は0歳~12歳。

α(アルファ)世代とは、2010年以降に生まれた世代のことを指します。オーストラリアの世代研究者のマーク・マクリンドル氏が2005年に提唱した呼び方で、Z世代に続く名称として定着しています。ジェネレーションαとも言います。

Z世代(アルファベットの最後の文字)の次に当たる世代なので、「a世代」という意見が多かったようですが、これまでの世代と全く異なる特徴を持つため、a(エー)ではなく、α(アルファ)を用いたようです。

TikTok Lab 運営
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今はZ世代に注目が集まっているため、α(アルファ)世代という言葉はまだまだ聞き慣れないと思いますが、数年後にはα世代がマーケティングの中心になっているでしょう。

α(アルファ)世代の5つの特徴

α(アルファ)世代の5つの特徴

1.ミレニアル世代の親の影響を受けている

α(アルファ)世代の親は、ミレニアル世代が多く、親世代の影響を受けて育っています。そのため、α世代はミレニアル世代と同様にモノよりもコトへの意識が高いです。

親子揃ってネットリテラシーが高いのはもちろんですが、インターネットでの情報収集やオンラインでのコミュニケーションが根付いているので、広く柔軟な価値観を持っており、社会問題への関心も高めです。

国籍や出身地、恋愛観や結婚観、LGBTQなど、文化の違いへの理解が深く、さまざまな価値観を受け入れる傾向があります。Z世代にも同じことを言えますが、「みんなと一緒が当たり前」といった感覚はほとんどありません。

2.小学校でプログラミング教育を受けている

小学校では2020年度から、中学校では2021年度からプログラミング教育が必修化されています。実際にプログラム言語を学ぶわけではないですが、根本となる考え方を学習するので、論理的思考が早い段階から身に付いています。

プログラミング教育と並行して、英語教育を受けていたり、タブレット端末が支給されていたりと、Z世代以上にデジタルネイティブなのがα(アルファ)世代です。

3.タイムパフォーマンスへの意識が高い

掛けた”費用”に対して得られる成果や満足度を指す「コストパフォーマンス(コスパ)」に対して、掛けた”時間”に対して得られる成果や満足度を指すのが「タイムパフォーマンス(タイパ)」です。

α(アルファ)世代は、インターネット上の膨大な情報の中で取捨選択を行うのが当たり前の世代なので、効率を重視する傾向にあります。Z世代にも共通している部分ですが、コスパよりもタイパが重要とされています。

4.コロナありきの生活に慣れている

α(アルファ)世代は、人格形成に大きな影響を与える幼少期の3年間を、withコロナの状態で過ごしています。在宅学習をしたり、学校行事の中止など、ステイホームを強いられるイレギュラーな生活をしてきています。

その結果、オンラインゲームやストリーミング配信の視聴が増えるなど、余暇の遊び方や楽しみ方が変わってきています。外で人に会わずに楽しむこともできますが、SNSを駆使してのコミュニケーションも欠かしません。

5.アバターやメタバースへの順応が早い

2022年現在、ブロックチェーン技術が徐々に一般的にも浸透してきており、メタバース(オンライン上の仮想空間)が生活の中に普及していくことが予想されています。

つまり、α(アルファ)世代は、オンライン上で「体験を共有する」ことが当たり前の世代になりえると言うことです。

X世代がインターネットが復旧し始めた頃の世代で「デジタルイミグラント(デジタル移民)」と言われているので、α(アルファ)世代が「デジタルプレデセサー(デジタル先行者)」などと言われる日が来るかもしれません。

TikTok Lab 運営
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考え方が世代によって異なるので、世代に合ったマーケティングを行う必要があります。α世代は上の世代で当たり前ではなかったことが当たり前の世代です。

α(アルファ)世代より前の世代の年齢と特徴

α(アルファ)世代より前の世代の年齢と特徴
ジェネレーションX (X世代) 1965年~1980年頃に生まれた世代。2022年現在は42歳~57歳。
ミレニアル世代 (Y世代) 1981年~1996年頃に生まれた世代。2022年現在は26歳~41歳。
デジタルネイティブ世代 (Z世代) 1997年~2012年頃に生まれた世代。2022年現在は10歳~25歳。

直近3世代の呼び方や定義は上記の通りです。世代によって育ってきた環境が違い、価値観や思考が大きく異なるため、訴求をしたい商品やサービスのターゲットによって、マーケティング手法を変える必要があります。

ジェネレーションX (X世代)

ジェネレーションXやX世代という呼び方は、欧米を中心に使われており、日本では、「バブル世代」「団塊ジュニア世代」「就職氷河期世代」の3つに分けられています。

X世代は、インターネットが復旧し始めた頃の世代で、「デジタルイミグラント(デジタル移民)」とも呼ばれています。インターネットに触れていたのは僅かな人だけなので、世代全体でのネットリテラシーは低めです。

ミレニアル世代 (Y世代)

ミレニアル世代は、パソコンや携帯電話など、インターネットの成長や発展と共に成長をした世代なので、ITリテラシーが高いという特徴を持ちます。そのため、「デジタルパイオニア」とも呼ばれています。

また、モノへの執着心も薄く、商品やサービスで「どんな体験ができるのか」を重視する傾向にあります。仕事でも同様で「在宅勤務や副業が可能か」「福利厚生はしっかりしているか」など、ライフワークバランスを大切にします。

デジタルネイティブ世代 (Z世代)

Z世代は、生まれた時からインターネットやデジタルデバイスが一般的に使われていた世代なので、「デジタルネイティブ世代」と呼ばれています。今後の経済を支える中心になってくる世代なので、マーケティングにおいて注目されています

インターネットが当たり前に存在する時代に生まれ育った世代なので、SNSなどのネットツールの使い方が上手く、発信力が非常に高いという特徴を持ちます。情報の取捨選択も上手で、効率を重視する傾向にあります。

α(アルファ)世代のマーケティングのコツ

ミレニアル世代(親世代)をターゲットにする

2022年現在、α(アルファ)世代は0歳~12歳で消費行動を取れる年齢ではありません。そのため、親世代であるミレニアル世代の子育て消費を狙うのが良いでしょう。

ミレニアル世代は、モノの購入にはシビアであまり消費をしない傾向にありますが、コト消費(体験への消費)には積極的です。子どもに優れた体験をもたらす商品であったり、将来のためになる教育に出し惜しみをしません。

SNSマーケティングを行う

NTTドコモが運営する、モバイル社会研究所が2022年2月に発表した調査によると、小学生のスマホ所有率は、低学年が15%、高学年が33%は持っているという結果になっています。

また、SNSの利用に関してですが、同所が2022年4月に発表した調査によると、LINE・Twitter・Instagram・TikTok を低学年の34%、小学生高学年の51%が利用していると回答しています。

まだまだ割合としては少ないですが、SNSを活用している小学生も多いので、もしα(アルファ)世代へのマーケティングを行うのであれば検討してみても良いでしょう。

TikTok Lab 運営
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SNSの利用は13歳未満は本来不可ですが、親がフィルタリング設定を行っていないと利用可能です。上記の調査結果から、自由に使われている親が多いことが分かります。

α(アルファ)世代についてまとめ

インフルエンサーマーケティングまとめ

α(アルファ)世代の年齢や特徴、これまでの世代との違いを紹介しました。α世代は、0歳~12歳でまだまだ子どもなので、この世代の特徴が具体的に消費行動に現れるのは10年ほど先になります。

向こう10年で社会にさらなる変化が起きる可能性もあるので、現時点では何とも言えない部分もありますが、今後大きな影響力を与える世代になるのは間違いないでしょう。